Android(2.3.4)の連絡先エクスポートで出力されるvCard形式について
BEGIN:VCARDとEND:VCARDの間には一行ごとに「項目名:値」として名前や電話番号などの情報が並ぶ。
「項目名」や「値」には「項目名;補助情報名」という形で情報を付加できる。
補助情報は複数追記できる。
項目としては存在するが、値が空欄になるものも存在する。
vCard1件毎にVERSIONが指定されるが、基本的にこの文章は古い機種で用いられる"2.1"を対象とする。
- BEGIN
- 連絡先開始行。連絡先1件ごとに必要で、値は必ずVCARDになる
- VERSION
- その連絡先で使われているvCardの書式バージョン
- N
- 名前。姓名は';'で区切られる。ex) 姓;名;;;
- FN
- フルネーム。上記Nで指定された文字列が半角スペースで区切られ表示される。
- ADR
- 住所
- BDAY
- 誕生日?対応する項目は不明
- メールアドレス
- EMAIL;HOME
- "自宅"を選択("INTERNET"と表記)
- EMAIL;CELL
- "携帯"を選択("携帯"と表記)
- EMAIL;INTERNET
- "その他"を選択("INTERNET"と表記)
- EMAIL;X-INTERNET
- ガラケーから引き継いだ設定("INTERNET"と表記)
- NOTE
- "メモ"に記述した内容
- ORG
- 組織
- SOUND
- フリガナ
- TEL
- 電話番号
- TEL;HOME
- "自宅"を選択
- TEL;CELL
- "携帯"を選択
- TEL;WORK
- "勤務先"を選択
- TEL;FAX
- "FAX"を選択
- TEL;VOICE
- "その他"を選択
- TEL;X-PCS
- ガラケーから引き継いだ設定("PCS"と表記。PHSの事)
- URL
- WebサイトのURL
- X-NICKNAME
- ニックネーム
- X-CLASS
- 不明。PUBLICのみが指定される。
- X-NO
- 対応する項目は不明
- X-REDUCTION
- 対応する項目は不明
- END
- 連絡先終了行。連絡先1件ごとに必要で、値は必ずVCARDになる
"チャット"や"インターネット通話"の設定はエクスポートされない模様。
またvCard形式の仕様にはあるがTITLE、ROLE、PHOTO、LOGOなどは使用する項目はない模様。
X-で始まる項目名や補助情報はvCardの仕様にはない独自拡張。
- X-IRMC-N
-
拡張情報なので正確な意味は不明。IrMCに関係がある?
SOUNDのところでのみ使用されているので、半角カタカナ使用のフラグと思われる。
- CHARSET
-
値で使用されている文字コード。
指定されていない場合、AndroidではUTF-8が使われる模様。
- ENCODING
-
ここで指定される"QUOTED-PRINTABLE"は、'='を除く非印字文字を、'='から始まる2文字の16進数文字('@'は'=40')で表す形式。
タブ文字(0x09)とスペース文字(0x20)は印字可能文字として扱うが、行末に現れる場合は符号化が必要。
符号化後に76文字を超える場合は行末を'='したあと強制的に改行し、続きは次の行の先頭から始める。
読み込む時は最後に付加した'='と改行を無視して続く文字列として読み込む。